ほっとするカレー屋さん
夕方くらいからそわそわして落ち着かない日がある。カレーが食べたいと思う。
家でも頻繁に使っているカレーだが、そんな時は早めに仕事を切り替えて帰り道の途中にあるカレー屋さんに行く。ここのカレー屋さんに行くとほっとして満たされる。
ムルギーカレーという玉ねぎと鶏肉、スパイスの効いた黒いコクのあるルーがとにかく美味しい。欧風カレーに近いかなと思う。
辛くはないが、体は温まり何かが効いている気がする。
平たくて大きなお皿にサラッとしたルーがたっぷり盛られてくる。ご飯は山のように高く盛られてくるが、私はいつも3分の1盛にしてもらう。それでも山の形にしてもらえて嬉しい。小さな山。
ゆで卵の輪切りの乗ったカレーか、ナシカレーというナシゴレンにカレーがかかったものを頼む。
ゆで卵はとてもカレーと合うし、また違うスパイスの効いたナシゴレンとカレーはとても贅沢な組み合わせだ。ナシゴレンの中のレーズンがたまらなく好きだ。
美味しいルーは、心にも染み渡って幸せな気持ちで家に帰る。
ポタージュスープブームの到来
自分の中でのポタージュスープブームが到来した。よくよく情報収集してみると数年前にスープクレンズというのが流行っていた。
ざっと調べた結果、スムージーより体が温まるし、消化にも良さそう、と思った。
きっかけは夜ご飯を軽いもの、またはとらない週間にしようと、決めたことから。
夜食べないと胃が休まってよい、と本で読んだ。
最近、食べすぎていたようでいろいろ不調が出ていた。
しかし、夜ご飯食べないというのは、かなり抵抗があるなぁと思った。
一日を終えて、何か食べてホッとしたい。
なので、出し汁やポタージュスープのような噛まなくてよいものは摂ることにした。
温まるし、栄養もとれそうな気がする。
週末に骨付きの鶏肉とネギを煮込んでスープストックを作って冷凍しておく。
スープストックとその時に手に入った野菜やキノコでポタージュを作る。
コトコト煮込んで、柔らかくなったらブレンダーでペーストするだけだ。
骨付き肉と野菜の旨味が効いてるので、塩だけでも美味しい。
濃いめに作っておいて豆乳で伸ばすとまろやかだし、そこにチーズを加えるとこってり満足感が増す。スパイスでカレーにしてもよい。
緑や黄色、赤など使う食材によって色も鮮やかだ。
今まで作ったものは、小松菜とムングマメ。隠し味に白味噌がよく合う。豆と合わせるとほっくりして小松菜の青くささが消える。
人参と玉ねぎ。生姜も少量を一緒に潰すとスパイシーになる。
カボチャとムングマメ。甘くてこってりして贅沢なポタージュだと思う。ムングマメは保存がきくのでとても便利だ。
そんなこんなで夜の食べすぎがストレスなく解消できている。お腹が空いて眠れなかったり、満たされない気分になったりはない。
夜が軽い食事だと朝、すっきりしているようなに気がする。心配だった便秘もない。
今の自分には合っているのかもしれない。
いつ飽きてしまうかわからないが、必要なことは続く。
まだまだ未知な材料を試しながら、楽しくポタージュ生活をしてみようと思う。
よりみちカレー ナンディニ
清澄白河に用事があった。清澄白河には仕事の資料集めでたまにいく。
古くからの建物と新しいカフェやお店が混ざった、いい感じにオシャレで落ち着く街で好きだ。
用事のついでにコーヒー飲んだり、お昼を食べたりするのをとても楽しみにしている。
どちらかというとついでの方がメインかもしれない。
今回はナンディニというカレーやさんが前から気になっていたので早めのお昼を狙っていくことにした。
しばらく前からカレーがすごく食べたくなっていたが、ナンディニに行くつもりだったので、ずっとがまんしていた。がまんできなくて家ではカレーっぽいものを作って食べていた。
でも家カレーと店のカレーは別ものなのでよしとする。
ナンディニは現代美術館の近くにある。早めに着いたがもうすでに何組かお客が入っていた。
セットが豊富で、いろんな種類のビリヤニセット(おそらく上に乗っている具材が違う)、ミニミールス、ドーサセットなど
インドの渦を巻いたパンのセットもあった。
すごくナンが食べたかったのでナンとご飯がついているレディースセットにした。
カレーとナンは何種類かから選べた。
マトンカレーとチーズナンにした。ドリンクはマンゴーラッシー。
よくインド料理屋で出てくるようなキャベツにオレンジのドレッシングがかかっているサラダがすぐに出てきて食べながら待つ。
すぐにレディースセットは出てきた。
三角のチーズナンが4つ。丸いものをカットしたのだろう。
白いごはん。
マトンカレー。
名前を忘れてしまったがスパイシーなひき肉の薄いハンバーグのようなもの、
もち米のデザートが銀のプレートに乗っている。
すごいヴォリュームだった。
カレーは汗ばむくらいほどよく辛く、スパイシーでかなり美味しい。生のカレーリーフが入っていた。マトンのコクがしっかり効いている。
最近、マトンのおいしさに目覚めて、マトンばかり頼んでしまう。
ご飯とももちろん合うし、チーズナンとも相性ばっちり。
チーズナンは贅沢品と思っていて普段頼まないが、久々に食べるととても美味しかった。
たっぷりのチーズがまろやかでやはり贅沢品だった。熱々でとろとろ。そしてカレーの辛さを和らげてくれる。
とても満足のセットだったが、私には少し量が多く、チーズナンを包んでもらった。
お店の人はみな現地の人で親切だった。日本語が話せるだけですごく尊敬する。
ふらふらと清澄白河の街を歩いて、幸せな気分で帰ってきた。
朝、コーヒーを淹れること
いつからかコーヒーが好きになって毎日飲むようになった。
朝はごはんのあとにハンドドリップで淹れて飲む。
カリタのポットでお湯を沸かしている間に洗い物をすませ、カップやフィルターを用意する。
お湯を少しだけ冷ましてからゆっくり淹れるのが今のところの日課になっている。
豆が少ないとうまく膨らまない気がして、2〜2.5杯分くらいを淹れる。とっておいてカフェオレにするときもあれば、水筒に入れて持っていくときも。
でも大抵は飲んでしまう。
なので、喫茶店などでコーヒーを頼むと、カッあっという間に無くなってしまい、少ないな…と思ってしまう。
飲み過ぎなのだろうか。
家で自分で淹れるコーヒーは、濃さも量も自由でよい。淹れる時間や過程もとても楽しめる。豆を蒸らすときにじとっとした感じや、お湯を注いだときに膨らむ感じといい香り。
ポタポタ落ちる音。
集中していれると五感が働いているのが分かる。休日にのんびり淹れるのは幸せだし、
忙しい日もこのわずかなゆっくりな時間が気持ちを落ち着かせてくれる。
朝のコーヒーは、一日を大切にしなさいと、背中を押してくれる存在だ。
カーテンを変えた
インスタグラムで、オーダーカーテンのお店を見つけて一目惚れしたカーテンを買った。
青地に手書きのような点々の白い線が散っているデザインのカーテンだ。
色の美しさとスッと垂れる形の美しさ、そして手書きの模様のちょっとほっこりして落ち着いた感じがとても気に入った。
カーテンなど変えなくても何も困らないが…という思いもあったし、衝動買いではと思って2、3日迷ったがやはり買わねばと思って買った。
今までカーテンが欲しいなんて今まで思ったことがなかったからだ。たぶんこのカーテンを逃したらもうしばらくないだろう。
それはそれで困りはしないのだが
購入を決めてから、さっと窓の採寸をし、デザインを選び、インターネットでオーダーした。カーテンレールの山の形が重要だと思った。
「スッと垂れる形」はここだ。
4、5日で届き、古いカーテンとさよならをした。
青いカーテンは違和感なく収まった。前のカーテンと印象はだいぶ違うのに新鮮味はあまり感じなかった。ずっと掛かっていましたよと顔をしていた。
青いカーテンは遮光カーテンじゃないので、朝の感じが特に好きだ。ほどよく光を通し、柔らかく光る。
自然光と一体になったカーテンを眺めて、コーヒーを飲むのが幸せだ。
私の生活リズムからして遮光カーテンじゃなくても全く不便はなかった。
毎日見るものだし、よいタイミングで変えてよかったなと思った。
ますます家が好きになった。
悲しみは悲しみのまま
少し残念なことがあって落ち込んだ。
ざっくりというと婚活をしていて、何度か食事をしていた人から、別の人と付き合うことになった、と連絡がきた。
とても丁寧に。
雰囲気がとてもいいなと思っていて、ごはんが楽しく食べられて、深い話や将来の話もしていたので、ショックだった。好きなのかはまだわからなくかったけれど。
婚活では、同時進行でいろいろな人と会うのは仕方ないことでそれは理解できる。
けど、実際にそれを目の当たりにすると、ひどいなと少しイライラしてしまった。
夜にメールを確認し、返信をせず眠った。
朝起きると暑くもないのに、全身びっしょりするくらい汗をかいていた。普段そんなことはないのでびっくりした。
そしてとてもスッキリしていた。
朝の電車でメールを読み返し、よかったですね、と今までありがとうのメッセージを送り、また、スッキリした。
はじめに感じた怒りはなんだったんだろうと思った。冷静に考えると、
女性として選ばれなかった悲しさ
や
もっと会って話したかったという残念な気持ち
や
もう会うことはないのだなぁという淋しさだったんだなぁ
という気持ちだったことに気づいた。
急なことで、不誠実だ、とか思わせぶりだったとか、選ぶ立場なんてひどいという相手に対する怒りが先に出てきてしまっていた。
相手は何も悪くないし、最後まで丁寧に対応してくれたのに。
大量の汗はそんな間違った感情を押し流してくれたように思う。毒出しみたいに。
結局は悲しかったし、淋しかっただけだった。
悲しみやさみしい、または他の感情を怒りに置き換えてしまうくせがあるのだな、と最近思う。仕事でもプライベートでも、それは本当によくない。
悲しい気持ちは悲しいままに。
数回だけど、美味しいごはんを食べてたくさんのことを話した時間は、綺麗な絵画のような感じで心の中に残っている。
怒りで歪めてしまってはもったいない。
パセリと昆布の炊き込みご飯
スーパーで見切り品のパセリを一袋購入した。
スープ、ドレッシング、フリッター…パセリで何作ろうとささやかにどきどき。
その日のうちに、冷凍しておいたチキンの出汁スープとジャガイモ、玉ねぎと、たっぷりのみじん切りパセリを煮込んでスープを作った。
炙ったローリエが隠し味だ。
あとは、お酢とレモン、オリーブオイルと塩コショウにハチミツ、そしてこれまたたっぷりのみじん切りパセリを混ぜた簡単ドレッシング。
アボガドとツナのサラダにかけ、残りはストックした。
パセリはまだまだ残っていたので、ガラスの容器に水を入れ挿して保存をしておくことにした。緑が美しく、ちょっとしたインテリアになった。
仕事を終えた帰り道、何を食べたいのか自問自答しながら歩いていると、米料理だな…と体が言っていた。
リゾットとかチャーハン、ビリヤニ、オムライス
どれも新米の白米よりは、玄米を半分混ぜたパラパラごはんの方が合いそう。
なんなら、パセリもたくさんあるし、出汁昆布あるし、一緒に炊き込んだ。
昆布出汁とパセリの香りのベースのお米を炊いて、いろいろアレンジする予定なので塩味や他の調味料は入れていない。が、香りと出汁だけでも十分満足感のあるご飯が炊けた。
まず、オムライスを作った。パセリ昆布飯に、家にあったシーチキンとケチャップを加えて炒めるだけ。出汁とシーチキンの旨味の相乗効果ですごく旨い。
ケチャップは旨味を引き立てるくらいで少量の方が、よい。トマトもまた出汁と合わせると美味しくなる。
残りのパセリスープを小鍋に移し、カレーフレークと赤ワイン、ケチャップを入れて煮立てデミグラスのようなカレーにする。
卵は、よく溶き、豆乳と甜菜糖で甘めに味をつける。フチが固まったら、箸で軽くかき混ぜトロトロの状態でケチャップごはんの上にかける。
野菜や漬物を付け合わせ、簡単にワンプレートのごはんが出来上がる。
美味しい。
今後は、チャーハン、ビリヤニ風カレー粉炒めごはん、リゾット、レモンライスにする予定。